おそろしい花嫁


概要

日を跨ぐシナリオ/オープン

ある日探索者が外食をしていると、一人の男が駆けてきた。助けてくれ!うちの花嫁が怖いんだ!

男はどうやらタキシードをしている様子。男は結婚式の日に花嫁から逃げてきたのだ。

実はこの男、ミ=ゴが「人間の存在を乗っ取れないか」との考えてミ=ゴの脳を入れられた元人間。あまりの花嫁のスーパーヒロイン力にいつしかヒロインに惚れ、困惑しているのである!脳を返すもよし、そのまま二人でもよし、いろんなENDがあるぞ!キーパーは全力でヒロインを可愛く仕立てあげよう。ミスリードとしては、女をいかに神話生物ぶらせるか。


登場人物

大和撫子(やまと なでしこ)/女/二十代前半

ぼくの思う最強のヒロインちゃんを作り上げよう。何があっても怒らない責めないバブバブできる…。とかいうスーパーヒロイン。神話生物でもなんでもなくただのマジでヒロイン属性の女の子。自分の好きな聖母系女の子キャラを演じるといいかも。

合田光彦(あいだ みつひこ)/男/二十代後半

ミ=ゴが入り込んでいる人間。感情が乏しく、ドライな現実主義者。どうやら少し人間の感情が理解しきれていないらしく、特に恋愛系ではなにそれ?という反応を示す。今回の黒幕。


シナリオギミック

3日間にわけて行う。朝昼夜と行動させ、夜はどこかで寝て終わらなければならない。

基本的に朝昼夜、それぞれに一回ずつしか行動できない。合計行動施行回数は9回ということになるけど、あばうとでおっけー。

探索者条件

以上のギミックから、探索者は一週間の長期休暇中だということになる。

それから、探索者たちは知り合いでなくてはならない。


導入

描写

ある日の昼下がり。3日間の休暇を経た探索者たちは、とある場所で待ち合わせをしていた。幸いなことに店の中はがらんとしており、探索者たちしかいない。

※事前に探索者たちにどこで外食をするか決めてもらう。待ち合わせ部分からスタート。


合流したらとりあえずくつろいでもらう。頃合いを見計らって男がやってくる。


描写 

探索者たちがそんな風に談笑をしていると、表から男が駆けこんできた。男はタキシードを着ており、こげ茶の髪をオールバックにしている。何かの式の最中だろうか?

男は探索者たちを見るなり、一瞬安堵の表情を見せ――それから、すぐに焦りをにじませた。そして、探索者たちの所に来るなり、探索者の腕を掴んで叫んだ。「俺の花嫁が怖いんだ!助けてくれ!」


ここから男とのやり取りがはじまります。男はどうやら何かから逃げているようなそぶりである。

どうしたの?など聞いても、とにかく「かくまってくれ」「花嫁が怖いんだ」「助けてくれ」の一点張り。何が怖いの?と聞いても、とにかく怖いんだ!といって具体的なことは言わない様子。混乱していると見える。

心理学>かなり怯えた様子である。


ある程度話したところで男を追うようにして数人の男が店に近づいてくる。男の友人である。

「なにしてるんだ光彦ォ!」「恥かかせて親御さん怒ってるぞ!」「でてこい!」と責め立てる様子で男を捕まえようとする。


男をかくまって隠し通した場合

男がその場で説明してくれる。男の説明へ。

男を突き出した場合

男が絶対に明日の朝またここにきてくれ!助けてくれ!といい、連れ去られていく。

それから男の説明へ。なお、こちらの場合1日目の朝ターンを1ターン消費することになる。

なお、朝こない場合は、以下のような描写をいれましょう。

ふと、窓を見ると、朝日のせいで白い窓の左上の隅に、黒い影が見えた。何だろうとみていると、途端異様なまでに血走った瞳がこちらを見ている。――そこで探索者は気づく。何故人の目が?いやそれより。もしかしてこの白は、窓を覆う程の眼球なのではないか――。

SANC1/1d3

はっと気づくと、その目は消えていた。青空が広がっている。ほっとしながらも、頭に響いていた。「早く昨日の場所にいかねば」――足が勝手に、昨日の場所へと向かっていた。

ちなみに正体は仲間のミ=ゴに話を聞いたにゃる様。


男の説明

話を聞いてくれるのか、ありがとう。それから、かくまっていた場合は名刺を差し出して名前と会社を明かします。

「三鷹(みたか)製薬 営業部

 合田 光彦(あいだ みつひこ)

 TEL ○○○-○○○○-○○○○」


そして以下のような説明をしてくれます。

「実は僕は結婚する予定だったんだ。でも、結婚数日前から彼女がどんどん怖くなって…結婚式から逃げ出してしまったんだ。…彼女が怖いことを相談しても、周りのみんなは何を言っているんだっていうんだ。確かに、美人だし、すごくいい人だとは思う…でも、得体のしれない怖さがるというか…そうだ!君たち、彼女のことを調べたり、実際見てくれないか…?もしかしたら俺がオカシイのかもしれない…」

ちなみにSANC処理を入れていた場合、「…今日実は変なものを窓の外に見てね、もしかしたら俺は疲れているのかな…」と入れておくといいかもしれません。

オッケーしない場合、できるだけの報酬は出すことを伝えましょう。


それでもオッケーをしない人には、わかった…と残念そうに男は去りますが、気が変わったらさっきの電話に連絡をくれ、と言います。

オッケーをしなかった場合、次のターン時(かくまった場合であれば1日目の朝、男を突き出した場合であれば1日目の昼)以下の処理をいれましょう。

するとふと、探索者は気づいてしまう。男の背後に、大きな目があることに。――それが異様に血走り、脳に語り掛けてくる。「人殺し人殺し人殺し人殺し人殺し人殺し」…。

SANC 1/1d3

「この人を助けねば」――探索者はそう思ってしまう。

はい、強制助けろルートです。なお、この人殺しですが、ミ=ゴに脳をとられた本物の合田のことを指します。


オッケーを出すとほっとした表情になります。それから「四日後(すでに断るなりして一日目になっていたら三日後)、またここにくる。その時彼女の話を聞かせてくれないか」といって、頭を下げます。

初日に話を聞いていた場合、夜が遅いことを告げて明日(一日目)の朝から始めるように促しましょう。


彼女に対する質問について

彼女について質問を受けたら、

・保育園の先生をしていること(星光保育園とでも)

・黒髪ロング、柔らかい顔つき、身長は低め、すらりとしている

・何が怖いのかと言われると言葉にはできないが、なぜか怖いと感じてしまうこと

・最近は何もなかったこと

・彼女は探索者が探索する三日間は仕事であること(つまり朝と昼なら会える)

・妻の名前

を教えてくれます。好きか?などと問われると、理解ができないので俯きながら言葉をなくします。

心理学>混乱しているようです


ここから三日間の探索フェイズにうつります。事前に以下のような場所があることを伝えておきましょう。


星光保育園(妻の勤め先)

三鷹製薬会社(合田の勤め先)

合田の家(夜のみ)

公園

ゲームセンター

図書館


シナリオクリアまでに三日間でやらなくてはならないこと

・合田がミ=ゴだと気づく

・合田の脳缶を見つける(ハピエンへ)

二日目の昼~三日目はすべて雨である。この日彼女に遭遇すると、黄色いレインコートを着ていることを伝えましょう。(ハスターへのミスリード)


脳缶の位置について

合田の家の押入れ。ですが、夜は合田がいる、朝昼はしまっています。

朝昼は撫子の好感度を稼ぎ、合鍵をもらうことで入ることができます。こちらはハッピーエンド。

もしくは、夜合田を取り押さえて押入れを無理やり暴くことでトゥルーエンドに行きます。


星光保育園(妻の勤め先)

朝と昼のみ彼女に会うことができます。そして少しであれば会話ができることになります。

なお、会いに来たのが2日目の昼~3日目だった場合、黄色いレインコートに身を包んでいます。

目星>彼女の画が見えたり、彼女に話しかける児童が見える。どうやら彼女はかなりの園児に慕われている様子が見える。

聞き耳>園児たちが彼女の話をしている。慕われているようだ。


夜限定イベント

「残念ながら園はしまっており、ひとけは一切ない。帰ろうとしたその時、探索者たちの前に黄色い何かがうごめいた。まるであざ笑うかのようにゆらゆら揺れた黄色いレインコートは、ふっと暗闇に紛れていく。不気味な光景に少しぞっとした」

SANC0/1

通りがかりのレインコートのおじさんです。


彼女の好感度を10稼ぐことができれば、彼女の方から「彼の家を調べてほしい」と鍵を渡されます。

好感度があがるにつれて彼女はとても心を開く様子ですが、最初から塩対応はしません。最強のヒロインを演じましょう。ただし、最初のころは少し警戒している様子であることを伝えましょう。好感度3,5とかで「少し警戒を解いたようです」とか告げると、好感度システムをちらつかせられていいですね。


行動による好感度上昇(すべて+1)

  • 事前にゲームセンターで彼女の同級生にあったことを伝える
  • ゲームセンターでぬいぐるみをとってくる
  • 合田の同僚であると偽る
  • 合田のことをほめる
  • 合田のことを庇う
  • 合田のことを心配する
  • 子どもたちに親しげな態度をとる
  • 彼女に目星成功でネックレスを発見、聞くことで合田のプレゼントだと答えてくれる


彼女との会話

外で園児と遊んでおり、ちょうど休憩中の様子です。「合田さんのお嫁さんですか?」と聞くとちょっと寂しそうな顔をしながら話を聞いてくれます。

  • 合田は最近急におびえるようになった
  • 彼に限って浮気などはしていない
  • 親との仲もよかった
  • 昔はたまに怒っていたが今は全然怒らず、温厚になった
  • こうなった心当たりが本当にない

好感度の上がる会話(+1)

  • 彼のことは好きである
  • 同僚さんともよくしてもらっている
  • 彼の仕事ぶりはかなりのもので、ほめられていた
  • 誕生日などにはプレゼントをくれ、関係は冷えてなかった
  • 彼も自分を愛してくれていると言っていた
  • 今も昔も変わらず彼を愛している


心理学>

好感度1~3…少し警戒しているようだ

4~10…心を開いてくれているようだ



三鷹製薬会社(合田の勤め先)

合田にコンタクト、同僚に合田の嫁の話を聞くことができます。

同僚との会話

  • 二人の仲は大変よろしいようであったが、数日前から合田はおかしかった
  • しきりに嫁が怖いと言っていた
  • 怪我などはなくDVではなさそうであったが、以前はちょっと女遊びをしていたようだ
  • 合田は夜変なものが見えるといっていた(窓の外の目。にゃる様)
  • 合田の業績は悪くない。むしろ最近はすばらしかった(ミゴになったから)
  • 嫁に変な噂は聞かなかったが、嫁の同級生がゲームセンターで働いていたはず

合田との会話

  • 朝弁当を届けてくれたが怖いので交換した(かなりおいしそうな弁当)
  • 最近疲れているので公園に隠れているが、幻聴が聞こえ出した
  • 仕事は順調、むしろ集中できるのでいい
  • 残業はない、夜には帰るし家に来ていい


目星成功>合田の机の下に銀色に光る何かが見える

合田に聞かれてもとぼけられるが、脳缶


夜イベント

合田に会うことができないし、会社に入ることもできません。ですが仲間のミゴが見られます。

「ふと探索者たちは気づく。ふわふわと浮いている「何か」に。その何かはまるで人間のように流暢に話しているようだ。あまりに不気味な光景にぞっとしてしまう」

SANC1/1d3

目星>ミゴであることを明かしましょう。確認した人はさらにSANC1/1d3

聞き耳>「ここはかなり興味深いが何もなかったな。ここが原因ではないらしい…。人間の感情とは興味深いものだ」との声が聞こえて、そのまま消えてしまいます。


公園

ミゴを見ることができます。

「あまりひと気がない公園であり、さびれている。どうやらかなり昔に使われていた公園らしい」


目星>片隅に銀色のバスケットボール大の缶を見つけることができます。開けることもできません。

これを見せた時の反応

撫子…不思議そうに知らないそぶりを見せます

合田…驚いたように目を丸めるが、知らないそぶりを見せます


聞き耳>ミゴの声が聴けます。どこからか

「小さな子供が問題ではなかったらしい。となると、原因はあの女か」

とだけ聞こえます。


ゲームセンター

同僚の会話で情報を得ていた場合や、店員に話を聞いた場合、嫁の同級生にあうことができる。

ぬいぐるみをとって渡すと撫子の好感度+1

とるには技能幸運を振らせましょう

キーパーが可愛いと思うぬいぐるみなら多少好感度に色づけしましょう


嫁の同級生の会話

  • 撫子は非常に優秀だった
  • かなりモテていたし、ストーカーなどの過激な人もいた
  • 男が嫌いであったわけではないが、学生時代は交際はなかった
  • 女性が好きであった様子ではない
  • 問題を起こしたことなんてない
  • 料理なども完璧


図書館

調べることができるものは以下です。

・大和家の歴史

実はかなりお金持ちのお嬢様であることがわかります。権力も持っており、多岐に渡る会社を束ねる大企業。

・神話生物図鑑

ミ=ゴが脳をいじれることは出してもいいかもね。でも言われない限り出さなくていいです。


合田の家

夜のみ合田同伴で入ることができます。

昼~夕方に入るには撫子の合鍵が必要。

しきりに家の探索はやめさせようとしてください。話を聞くことはできます。

目星>ベッドの下に何か見える…どうやら名刺らしい(ミゴが入る前に合田が付き合いでいったスナックの名刺。浮気のミスリード)

押入れの中に合田本人の銀筒あり。目星で見つけることができます。


ここで彼がミゴであると気付いていた場合、エンディングへ行けます。


エンディング


合田がミゴだと気付き、暴いた場合

「お前は人間ではないのでは?」

「お前はミゴなのでは?」

と問いかけることによって、認めます。


「わたしは感情の研究をするために、この人間の中に入り込んだ。そしてあの女…撫子と出会った。

恐ろしかった。あの人間といると、妙な感覚に陥る。この感情の名前がなんというかわからない。が、資料によると、怖い、苦しい…胸が痛い。そんな言葉があてはまるのだろう。わたしはわからない。これから先、どうすればいいのか」

そう告げると、合田はうなだれた。


脳を返せと言った場合

「この感情がわからないうちは返せない…納得したら返そう」


恋だと伝える場合

「そうか、これが……恋。人間の感情で一番理解できないもの。恋か。

ああ、わたしは壊れてしまったのかもしれない。こんな感情、わたしにはいらぬものだ。

だがそうだ、言われてみればあの女の笑顔や、声は、聴いていると安心する…わたしは、彼女が好きだ…」


無理やり戦闘をしようとした場合

「…仕方ない、お前たちには消えてもらう」

ミゴとの戦闘です。


負けた場合ロスト。

「それでは、お前たちでも試させてもらおうか…。」

そう冷たい声が聞こえると同時に、意識を失った。きっと次目覚めるときは、缶の中なのだろう――。


勝利した場合。

「……感情を手に入れると、やはり弱い。人間はどうしてこんなものを持っているのか、つくづく理解ができない。

いいだろう。脳は返す。……邪魔をしたな」

それだけ言い残すと、次の瞬間探索者たちは意識を失った。目が覚めた探索者たちは、普段の日常に戻っていた。きっと恐ろしいくらいに完璧な花嫁と、平凡なサラリーマンの夫婦を、どこかで見ることだろう――。

ノーマルエンド。


恋だと明かしたうえで、説得を試みた場合

「そうか…だが、わたしは人間ではない。撫子のことを幸せにすることができない。…脳を返すべきなのだろうな」


>はい

「そうだな……この人間もきっと、撫子を愛していた。……この人間ならばきっと、幸せにしてくれるのだろう。

一つだけ約束してくれ。もしこの男が撫子を悲しませるようなことがあれば、その時は――君たちが正してくれ」

それだけ言い残して、次の瞬間探索者たちは意識を失った。次の日、どうやら記憶を改ざんされたらしい合田に起こされる。「撫子は浮気なんてしていなかった!君たちに頼んでよかったよ、結婚式をあげるから、ぜひ参列してほしい!」

後日、そこには世界一幸せな夫婦の姿があった。不思議なことにその結婚式では、その季節にはそぐわない、撫子の花が舞っていた――。

グッドエンド1


>いいえ
「なに…?…わたしは、撫子を愛していいのか?だが、撫子が好きなのは以前のこの人間だ、わたしではない…」

なんやかんや説得させてください。

「…わたしは撫子を幸せにする。この男には悪いが、わたしは今からでも人間になろう。ありがとう人間たち」

それだけ言い残すと、次の瞬間探索者たちは意識を失った。目が覚めた探索者たちは、普段の日常に戻っていた。きっと恐ろしいくらいに完璧な花嫁と、平凡に見えるサラリーマンの夫婦を、どこかで見ることだろう――。

ノーマルエンド。


撫子を連れてきた、きていた場合

以下の会話が発生します。

「撫子…すまない、わたしは」

「……事情はよくわからないのだけれど、あなたも苦しい思いをしたのね」

そう告げると、撫子はミゴを抱きしめた。

「ありがとう、気持ちはうれしいわ。わたしは、あなたのことも大好きよ。でも、わたしには…」

そこまで言うと、合田の体は宙に浮いた。

「それが聞けただけで、わたしは満足だ。だが、わたしといてはお前は幸せになれない。撫子。わたしはおまえを――愛していた。

人間たちよ、一つだけ約束してくれ。もしこの男が撫子を悲しませるようなことがあれば、その時は――君たちが正してくれ」

それだけ告げると、意識を失う。次目覚めたとき、そこは自宅だった――。


不思議な出来事があった翌日、探索者たちのもとに一通の手紙が届く。結婚式の招待状だった。

なんやかんやで出席するロルを回させてください。


式場に行くと、そこには世界一幸せな夫婦の姿があった。不思議なことにその結婚式では、その季節にはそぐわない、撫子の花が舞っていた――。

ベストエンド。